エル川の株ブログ 爆益への意志

株式投資についての私的雑記です。主にアウトプットとしてのブログです。こんなんでも爆益を夢見ています。投資日記的にやっていますがコメントくれたらうれしいです。Twitter https://twitter.com/elflf16

今後のニッケル市況の調査まとめ(´・ェ・`)

ニッケル市場について色々調べたのでここにまとめておく。一番参考にしたのは以下の記事なのでこれをgoogle翻訳したものを元に関連銘柄の資料等を合わせてまとめる。

 

www.kitco.com

市場で取引されるニッケルの種類

市場で取引されるニッケルは主に低純度のニッケルと高純度のニッケルの2種類に分けられる。低純度のニッケルは酸化ニッケル鉱石を原料とするニッケル約15%のフェロニッケル、高純度のニッケルとは硫化ニッケル鉱石を原料とするニッケル99.9%のメタルニッケル。下記の図は大平洋金属の決算説明資料から。

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近年ではそれに加えて主に中国、インドネシアで低品位のニッケル鉱石から電炉等によって製造されるフェロニッケルに代わる安価のニッケル含有銑鉄(NPI)が出現し需要の1/4を賄うまで成長している。NPIは上記資料元のフェロニッケルのみを取り扱っている大平洋金属にとっては驚異的な存在となっている。

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現在のニッケル価格高騰の要因

昨年末ごろからLMEニッケル価格が高騰しているがその要因は何なのか?今市場ではウクライナ問題による供給不安が上昇要因として取り上げられているが私は本質はそこではないと見ている。

まずはLMEニッケルとは何なのかを見ていこう。LMEで取引されるニッケルはフェロニッケルやNPIではなく高純度のニッケルが対象となっている。したがってLMEニッケルの価格上昇=高純度ニッケルの価格上昇と捉えてよいと思う。

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高純度のニッケルの用途は近年需要が急速に高まっているEV電池の材料。LMEニッケル価格の上昇要因としてはウクライナ問題に加え世界的なEVシフトに向けての急速な電池需要、生産開発プロジェクトの遅れ、生産増強の難しさなどが上げられる。

 

去年3月のニッケル価格急落

去年3月に中国の青山控股集団が安価のNPIから電池用途向けの高純度ニッケルを製造する手法を開発したと発表し一時的にニッケル相場は急落した

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しかしこの製造手法は実用化されるには品質的に問題がある可能性があるのと製造時に膨大に電力が消費される手法がESG社会に受け入れられ難いという問題がありLMEニッケル価格の下落は一時的に留まった。

ちなみにNPIから電池材料に使われるニッケルの製造手法を発表した青山控股集団の創業者がこの手法発表によるニッケル価格の下落を見越して大量のショートポジションを抱えているという噂記事もある。今のニッケル価格上昇はこのショートポジションを踏み上げているという憶測。別の記事だが繋がりが見れて面白い。

www.bloomberg.co.jp

 

ニッケル価格恩恵を受ける企業とは?

高純度ニッケルに対するサプライチェーンの需要圧力は高まり続けるばかりなのでLMEニッケル価格は現在の2倍水準となる可能性もあると一番最初に上げた記事の著者は強気の模様。ではこのニッケル高騰の恩恵を受ける企業はどこか?当然ニッケルの製造元である。やはり高純度ニッケルの製造と電池材料の品質に定評がある5713住友金属鉱山は手堅いと見ている。

更に注目しているのが5541大平洋金属。理由はニッケル鉱山にも投資しているので原料的にも収益基盤が強いのと一番の理由としてはフェロニッケル販売価格の基準が現在高騰しているLMEニッケル価格基準を元に算出されているからである。

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製造販売しているのは低純度のフェロニッケルで販売価格の基準はLME価格ということで高純度のメタルニッケル。これは要するに今後も原材料である酸化ニッケル鉱石の高騰<販売価格の高騰が続くことを意味しているのではないか?

もちろん懸念点もいくつかある。1つはLMEニッケル価格と低純度のニッケル供給のギャップによって今後はフェロニッケルの販売価格の決定がLMEニッケル価格基準ではなくなるのではないか?という懸念。更には安価であるNPIの更なる台頭の加速によってフェロニッケルの販売数量自体が減少するのではないかという懸念。こちらはIRの質疑応答に回答があったので載せておくが更に深堀していく必要があると思う。

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まとめ

・現在のニッケル価格高騰要因はEV電池に使われる高品質ニッケルの供給不足、需要増が主な要因とみられる。

・今後もこの供給不足、需要増の傾向は続いていくと予測する専門家もいる。

ニッケル価格上昇の恩恵を受けそうな日本株銘柄は住友金属鉱山大平洋金属大平洋金属は懸念点もいくつかある

 

まだまだ調査できる部分はあると思うので今後も調査と市況動向を監視しつつ爆益を狙っていきたい。これから更なるニッケル大相場が到来することを期待している。