今週月曜日で決算シーズン終了したということで今回決算で気になった銘柄2つをまとめておく。共通するテーマは赤字からの脱却。
6390加藤製作所
建設用油圧クレーン大手。油圧ショベルは中堅。東南アジアを強化。
2020年3月期から3期連続赤字も去年2023年3月期に黒字転換。株価低迷、プライム基準未達になった事などを背景に中期経営計画にて収益性改善を計画。価格改定及び原価低減施策が奏功しているようで去年2Q頃から売上原価率が減少傾向。1Qとしては久々に営業利益が黒字転換した。
想定外の円安による恩恵をうけ経常利益通年計画900(百万円)に対し1Qで既に814(百万円)に達しており今後上方修正される可能性が高い。建設用油圧クレーンは今後日本国内での本格回復が期待されショベルも円安効果もあり中国以外は売上を伸ばしている。
また、今年6月に発表した「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について」にて自社株買い検討の記載あり。今回の1Qで自社株買いや還元方針の変更はなかったが今後の還元強化には期待できるのではないか?
https://www.kato-works.co.jp/ir/html/ir_topic_pdf/20230629_news.pdf
懸念点は中国での業績が低迷している事。決算短信には「インフラ投資鈍化や地場メーカーの販売攻勢により厳しい販売環境が継続」と記載があり不動産不況なども絡む不況のみでなく現地の中国メーカーにも押されている模様。中国単体では今回含め過去9四半期連続で営業赤字が続いており日本車メーカーが中国で売れないとの報道も目にするのでもしかしたら将来的には中国撤退を余儀なくされる可能性もあるのではと不安。
2215第一屋製パン
関東地盤の製パン老舗。「ポケモンパン」が看板商品。
以上二つ。今回の決算は価格改定がいかに浸透しているかを見るのが一つのテーマであったように思える。原価はどの程度吸収できているか?価格改定後の売上高は横ばいではなく伸びているか?など、注目する決算としてはメーカー系が特に多かった気がする。
今週の確定損益
決算銘柄のポジション調整で+61万円
現在の評価損益状況
今週は全体相場が悪くマザーズ指数が年初来でマイテンに。銘柄をかなり寄せていることもあり含み益は先週末比で200万近く減った。中長期目線で大相場到来からの一撃ホームラン狙いなので目先の含み損益は気にしないよう意識したい。ひたすら銘柄の確度を上げていく作業に没頭するのみ。