エル川の株ブログ 爆益への意志

株式投資についての私的雑記です。主にアウトプットとしてのブログです。こんなんでも爆益を夢見ています。投資日記的にやっていますがコメントくれたらうれしいです。Twitter https://twitter.com/elflf16

日経IRフェアに参加(´・ェ・`)

今日は6445ジャノメを目当てに日経IRフェアに参加してきた。まさに個別株投資家の楽園だった。直接お話を聞ける貴重な機会。お話を伺った内容を簡単にまとめておくが、完全なる私の主観であり、聞き間違い、解釈間違いを多く含むと思う。もし読んでくれる人がいればそれを念頭に置いてほしい。気になった会社があれば直接確認を!

 

 

6445ジャノメ

家庭用ミシン最大手。卓上ロボット、エレクトロプレス、ダイカスト等産業機器にも注力。

ほぼここが目当てだった。インドに進出した当初から何十回もインドに通っているという担当者の方から大変貴重なお話が聞けた。以下質問と返答、感想などまとめ。

 

・インド市場について今後の展開をどう見ている?

インドについては現地の中堅財閥で現地でのミシン売上トップを誇るUSHAと販売契約を締結している。契約に至るまでは大変苦労したとのこと。最初は規模も低く注目されていなかったが十年前くらいから社内でも目が変わってきた。今では最も成長を期待しているマーケットの一つ。

 

・インドでは停電が多いので手動の黒ミシンが主流で電動ミシンは普及しづらいような背景はあるか?

それは実際あると思う。郊外では舗装されていないようなでこぼこの道隅の小屋みたいな場所で仕立て屋さんがサリーを縫っている。布を持って行って仕立て屋さんに補修してもらうような文化がある。インドの購買力は確実に上がっている。この先も黒ミシンはなくならないが効率の良い電動ミシン(ホワイトミシン)の比率は上がっていくと見ている。まだ至ってはいないがどこかで爆発的に普及するタイミングが来るかもしれない。

 

・欧米や欧州については?

欧米においてはホビーとして高級ミシンの市場が確立されている。欧州においてもドレスメイキングの文化がある。欧米、欧州は数十万、数百万円するようなコンピュータミシンのメイン市場。需要は今後も堅調とみている。

 

・為替レート前提と為替感度は?円安恩恵?
今期の為替前提レートは1ドル140円。為替感度は1円安で売上4億利益2千万円と試算している。ただ、タイと台湾が製造拠点なので現地通貨の影響が大きい。そのためドル基準だとブレが発生するため公表はしていない。円安はプラスだが、為替感度はあくまで参考程度。
生産規模はタイ6割、台湾4割くらいのイメージ。日本での製造は極一部の高級品のみ製造しておりほとんどない。日本での廉価版のミシンは海外から逆輸入して販売している。
 
・産業機器セグメントについて卓上ロボットは約十年前スマホ特需があったが今回のAIスマホブームや買い替えサイクルなどによる恩恵はありそう?
当時ほどの特需にはならないと想定。当時はアメリカの企業が発注して中国で生産という流れがあったが近年の米中対立や中国不況などの影響でその流れも変わりつつある。そういった背景もあり今年4月インドに産業機器販売会社を作った。
産業機器セグメントには常に力を入れて設備投資を続けているが、競争が厳しい状況が続いている。小型で精密なロボットのニッチ分野が当社の強みだが、大型ロボットを手掛ける大手企業なども小型の分野まで進出してきている。
→これが産業機器セグメントで赤字が続いている背景になのかもしれない。
 
・今回強気ともいえる還元強化に踏み切れた背景は?
長い時間をかけて財務はかなり安定した。安定配当で安心して投資できる環境を提供したいと思っている。
→社長の説明にもPBRの改善や累進配当を意識という言葉があったので還元強化を重点的に意識しているのは間違いなさそう。
 
 
 

1980ダイダン

総合設備老舗。空調・電気・水道衛生工事に強み。関西地盤から首都圏に。

直近の受注高の急増を押し上げているのは半導体関連工場、車載用電池工場、データセンターの拡大。トヨタ系列の車載用電池工場と北海道の半導体関連工場は超大型案件。
受注から売り上げ計上まで1~1年半のタイムラグがある。
中期経営計画の売上目標は既にある受注ベースなので達成は必須の数値。ここからどこまで伸ばせるかを考えている。
 

基本的に工場建設などは直接受注で商業ビルなどの都市開発系はゼネコンからの間接受注が多い。近年直接受注の比率が増加傾向なのは工場建設の案件が増えているという背景がある。直接受注の方が利益率は良く、顧客と直接綿密な要望などやり取りができるので当社としてもやりがいがある。工場建設は半導体工場大型でも約3年、都市開発系は約5年くらいの工事計画。

米中懸念や円安などを背景とした国内工場への回帰はかなり感じている。半導体工場の他にも製薬工場などの案件も増えてきていると感じる。海外事業の方が売上成長率高いが事業の規模は小さい。利益率も国内工事の方が良い。中期経営計画では海外事業の成長もピックアップしているが収益基盤は今後も国内事業である
感想としてはサブコンが絶好調と言われている通り、やはり事業環境はかなり良好で中期経営計画の数字は達成必須(保守的?)であるので少なくとも今後2-3年は安定配当、増配も見込めそうかもと思った。
 

その他気になった会社のメモ

4613関西ペイント

総合塗料大手。自動車用で国内首位。海外はアジアで高シェア、インドが収益柱。
自動車、建築などがメインだが今一番好調なのは船舶塗料(売上高比率6%)とのこと。新造船よりも外航船の補修が特に伸びているとのこと。数年前の造船不況期は船舶ペイントからの撤退も視野に入れるほどの不況だったとか。自動車の他にもアフリカの建築用塗料が今後大きく成長していくのではと期待されていた。

4172東和ハイシステム

歯科医院向けシステム開発電子カルテ統合システムを主に販売。
開示資料はあまり充実していないが、ブースでの説明会はかなり気合が入っていた印象。日立製作所と開発した「AI・音声電子カルテ統合システム」および「AI・音声歯周病検査システム」が好調で先日利益上方修正と増配を発表し株価は急騰した。2025年に国民皆歯科検診義務化を目指している背景があり、検査をする歯科衛生士の人手不足が懸念されている。歯科検診は基本的に二人がかりで行われているが音声入力を駆使して歯科検診を一人で行えるシステムは画期的だとアピールしていた。今までできそうでなかなかできなかった技術とのこと。事業規模も小さく成長への課題も多そうに感じたがテーマとして面白そうだと思ったので今後注目していきたい。
 
以上。まだまだいろいろとお話を引き出せそうな会社もあったと思うがほぼジャノメだけが目的だった事もあり完全なる予習不足を痛感した。たくさんの会社を深く知れる機会なので今後もこういったイベントは予習をしたうえで直接足を運びたい。もっと視野を広げなければと思う。
 
 
 
 

年間損益額と現在の評価損益状況