エル川の株ブログ 爆益への意志

株式投資についての私的雑記です。主にアウトプットとしてのブログです。こんなんでも爆益を夢見ています。投資日記的にやっていますがコメントくれたらうれしいです。Twitter https://twitter.com/elflf16

監視銘柄と気になった銘柄の決算レビュー(´・ェ・`)

先週の暴落から私は猛省した。何度も同じ失敗を繰り返してしまう自分の愚かさに心が締め付けられる毎日。安直なポジションは取らず常に暴落を意識した投資行動を心掛けたい。

ということで今週で決算シーズンが終了したので監視銘柄と新たに気になった銘柄の決算をレビューをまとめておく。

 

9852CBグループマネジメント

PER PBR 利回り 信用倍率
5.7 0.43 2.00
時価総額 123億円

日用雑貨・化粧品の卸売り業だがメーカー事業も。直ヌリ制汗剤「デオナチュレ」が有名。

業績は良いがIRや株主還元の意識が極めて低い印象で低PER、PBRで推移。メーカー事業の利益率が良さそうだが詳細な事業ごとの業績開示はなし。超適当だけど実はコスメの流行とかの牽引役を担っていたりするのかも?有価証券報告書によるとアマゾンジャパン合同会社への売上が売上高の約1/4を占めている。卸売り事業、メーカー事業などでセグメント分けがされておらず日用雑貨事業として一つにまとめられていて事業構造の実態が全く見えてこない。それでも業績は好調なので長期の株価チャートは右肩上がりに見える。前期の配当性向は約10%でDOEは約0.9%とかなりの低水準。

最新のコーポレートガバナンス報告書には資本コスト~について「当社は、2024年3月期から2026年3月期を最終年度とするグループ中期経営計画を策定しておりますが、収益計画や資本効率等に関する具体的な目標数値は公表しておりません。今後、事業ポートフォリオの見直しや経営資源の配分等も含め、株主に分かりやすく伝えるよう努めてまいります。」とあるが中期経営計画は決算短信の中でのみ記載、しかも具体的な数値は公表なしというお粗末ぶり。今後IRや株主還元に抜本的な意識改革があればそれ自体がカタリストとなりそうに思える。

 

9028ゼロ

PER PBR 利回り 信用倍率
6.3 0.92 5.20 45.14
時価総額 363億円

国内の自動車輸送がメイン事業。

今年1月から物流の2024年問題対応を理由とした値上げが主に寄与し大幅増益。結局2024年問題関連で業績面で恩恵を受けたのはシンプルに値上げした会社だった。今回本決算と同時に資本コスト~開示で配当性向を従来の25%から33%にアップ。

業績面で今後の懸念があるとすれば更なる労務費の高騰くらいか。既に22年1Qに燃料サーチャージ制度を導入しているので軽油の高騰については対策済み。収益基盤の強化を続け利益体質を安定させてきたといえる。国内の自動車流通台数もまだ回復途上とすると今期の業績も堅そう。物流の2024年問題を契機に統廃合が更に活発化していくといわれる運送業界において自動車輸送最大手の基盤を生かし更に事業拡大を加速させていく成長ストーリーが理想的か?

現状の流通株式比率が東証スタンダード上場基準に足りていなくてTOBMBO上場廃止の可能性も考えられていたが今回上場を継続していく意思を示した。今回立会外分売を発表したがそれでも流通株式比率が全然足りていないという声も。次の一手に注目である。

 

6137小池酸素工業

PER PBR 利回り 信用倍率
8.5 0.57 3.69
時価総額 245億円

厚板切断機、高圧ガスに特化。プラズマ・レーザー・ガス切断機で首位。溶接装置も。

去年から監視を続けている銘柄。メインの機械装置事業について「海外市場においては、韓国・中国にて造船業界の設備投資に回復傾向がみられたことにより、売上高は増加しました」とあるので事業環境は良好な模様。受注高、受注残共に再び最高水準に。QtoQで前回の4Qと比較すると売上利益は落ちたが例年1Qは弱い傾向にあり直近確認できる限り1Qでは過去最高益。会社予想も下期偏重気味なので今期も上方修正=増配が期待できる数字だと思う。

以前IRに問い合わせたときに造船所では現在プラズマ切断機が主流でファイバーレーザー切断機は技術的にまだ厳しい部分がある(パワー不足的な?)とのお話を伺ったが前回本決算と同時に発表した中期経営計画によると今後は更なる高性能化でファイバーレーザーへの置き換えも狙える模様。

造船所の設備投資は今後も継続傾向だと思うので独自のファイバーレーザー切断機訴求により更なる受注加速及び高付加価値製品比率上昇による利益率の更なる向上が理想的な成長ストーリーか?今後の設備投資などにも注目したい。

 

8030中央魚類

PER PBR 利回り 信用倍率
6.1 0.41 2.96 162
時価総額 131億円

水産荷受け大手。豊洲の取扱金額トップ級。日水と親密。独自の商品開発も。

前回の決算から監視中。1Q決算は四半期で過去最高益。水産卸は絶好調で冷凍倉庫も好調。過去4年期初予想から上振れ着地している傾向から今期も上振れ着地で濃厚か?株価は決算発表後に上げたがその後に日本株ショックがあり結局優待廃止発表後とあまり変わらない水準に。

7月発表の最新のコーポレートガバナンス報告書に経営計画策定の文言が出てきたので還元方針の強化にも期待。現在の配当水準はかなり低いの今の配当水準から2倍出しても違和感はない水準に思える。経営計画の発表が待たれる。

 

6445ジャノメ

PER PBR 利回り 信用倍率
9.3 0.40 5.24 7.53
時価総額 149億円

家庭用ミシン最大手。卓上ロボット、エレクトロプレス、ダイカスト等産業機器にも注力。

中間配当の実施を発表し年間配当25円→40円に。還元方針は総還元性向30%を目安としつつ「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて、累進配当を意識した株主還元の実施に取り組んでおります。」とあるのでこう書いた以上は「業績が良くないので来年は減配します」とはそうそう言えないのではないかと思う。その意味で今回の増配はかなり強気に映る。何かよっぽど今後に自信があるのかそれともプライム上場基準を維持するための流通時価総額対策に過ぎないのか?

業績はコロナ禍での巣ごもり特需で家庭用ミシンが爆売れした21年3月期をピークに下落傾向。21年3月期には24時間風呂の販売を終了、23年3月期には訪問販売事業から撤退しリストラ特損を計上。過去の四季報を振り返ると長らく無配が続いた時期もあったが20年以上かけて財務体質をかなり安定させてきた印象。ただ、事業の選択と集中は進めているものの今後の業績回復へのはっきりとした勝機は見えてこない。足元の業績推移は厳しく売上利益は巣ごもり特需のピークである21年3月期から落ち続けている。また、売上海外比率が高いので現在円安でかなりの恩恵を受けているとしたら円高トレンドが予想される今後は更に厳しい状況に思える。現行の中期経営計画は今期が最終年度だが厳しい状況が続き5月に従来の目標を下方修正している。来期以降の中期経営計画も注目されるが現時点ではプライム維持のために無理しているだけとも見える。果たして何か業績向上への秘策があるのだろうか。8/23(金)の日経IRフェアに出展するので参加してみようと思う。

 

 

7088フォーラムエンジニアリング

PER PBR 利回り 信用倍率
23.6 4.58 4.09
時価総額 556億円

機械や電気系エンジニア人材の派遣事業・紹介事業。新卒、転職サイト運営。

本業も好調だが注目は成長分野として注力中のインド市場。新卒採用市場が確立されていないインドで現地の大学を介した新卒採用ビジネスを昨年から開始している。中期経営計画の資料によると日本とのマーケット環境の違いは歴然。まだ規模は小さいものの成長余地は大きくこれから急速に成長していく可能性が示されている。

株主還元意識も強く現行の中期経営計画中は配当性向約100%で推移中。最終年である26年3月期の配当は50円(分割前100円)の計画。ただ、エンジニア系の派遣は現在人材不足を背景に好調が続いているが派遣事業は取引先の雇用環境変化に大きく左右されるのでそこは割り引いて考える必要があるか。業種によっては稼働状況の悪化で利益減の派遣会社の決算も見受けられた。

高配当かつ今後急速に成長すると思われるインド事業への期待と思惑で人気化していくかもしれない。前回の決算説明動画にてインド事業は27/3月期に黒字化を予定と発言していた。インドという巨大マーケットに新規のビジネスモデルで参入というテーマ株的な構造としては数年前のインパクトホールディングスによるインドへのコンビニ事業進出を彷彿とさせる。インパクトホールディングスは結局インドから撤退してその後上場廃止までしてしまったが・・・。今後のインド関連本命の一角となり得るか?成長ペースに注目したい。

 

 

 

以上。暴落を喰らった直後という事もありいつも以上に高配当目線の志向が強くなってしまった。暴落の最中ではどんな底値の基準も突き抜けていくけどそれでも暴落後の底値基準として一番戻りが早いのは配当利回りをベースした基準値ではないかと思った。もちろん暴落の最中は「売られるから売られる」のであってどんな理論値も基準値も突き破ってくる。そして「まだまだ下があるかも」という恐怖で普通は買い向かえない。しかし終わってみれば結局暴落はチャンスで毎回暴落時に余力を確保して泣きながら買い続けられる人が強かった。自分が将来そういう立ち回りをできるとは思えないけど勝ち方はそれだけじゃないと信じて自分ができるやり方を何とか見出していきたい。

 

 

 

年間損益額と現在の評価損益状況

少し損切り。先週少しでも取り戻したい焦りから余計な事をしてしまった。暴落を経て指数はかなり戻しておりパニック売りの底が見極められた感があるので大きな二番底は来ない気がする。しかし当然また暴落が来る事に念頭において、あれもこれもきっとまだ安いと言って安直に手を出さないようにはしたい。

決算シーズンが終わり次の個別株イベントは9月の四季報。それまでは決算でメモした銘柄の深堀り作業と監視保有銘柄の確認点検を続けていきたい。モチベーションだけは常に最高潮でいたい。